- 中古パソコンには危険性があるのか?
当記事はこんな不安や疑問を持つ方に参考になる記事です。
中古パソコンは、新品時よりも基本的にお安く購入できる・CO2排出抑制につながり環境に優しいなどの、数々のメリットがある反面、実は危険性を持つ場合もあります。
そこで当記事では、正社員として中古パソコンの販売経験を持つ当サイト運営者が、中古パソコンの危険性について徹底解説しています。
参考までに確認されたい方はご覧になってください。
当記事の危険性とは、文字通り危険が及ぶ恐れのあることを解説
当記事で解説する危険性は文字通り「危険」が及ぶ可能性について解説しています。注意点よりも警戒すべき危険性です。
中古パソコンの注意点についてはこちらの記事にて解説しています。
【参考】【注意】中古パソコン注意点を徹底解説!【販売経験者の解説】
中古パソコンは、新品のパソコンとは異なる特性も持っています。そのため、中古パソコンならではの危険性を持っている場合があります。
注意喚起よりも危険度が高い、危険性を解説していますので、なるべく安全な中古パソコンを購入したいといった方は、ぜひこの記事を読み進めていただければと思います。
中古パソコンの危険性とは?中古パソコンならではの危険性も
中古パソコンは、新品とは異なる特性を持っています。
そのため、中古パソコンならではの危険性がある場合もあります。
中古パソコンの危険性とは、以下↓の通りです。
以下↓にそれぞれ詳しく解説しています。
不正品・粗悪品の危険性…専門性・信頼性のない販売・提供元は利用しない
中古パソコンは、個人から企業まで、様々な販売元があります。
例えば、ヤフオク!などのネットオークションや、メルカリ・PayPayフリマなどのフリマアプリ、そして楽天やAmazonなどのECモール、中古パソコン専門店など様々です。
こういったサービスが普及し、販売元が多様化したことは、消費者の選択肢が広がることや、経済面の活性化などのメリットがあります。
しかし、販売元が多様化することは、同時に粗悪品や不正品を販売する販売元が現れる危険性も広がります。
実は、粗悪品・不正品と言える中古パソコンを販売している、悪質な販売元もいる場合があります。
よくあるのは、不正なMicrosoft Officeを中古パソコンに搭載させ、あたかも正規品のように販売しているケースです。
Microsoft Officeは、正規のライセンスで認証をした上での使用をMicrosoftにて定められています。しかし、中には不正なライセンスで認証させ、Microsoft Officeを使用できるようにしている悪質な販売元があります。
例えば、Microsoft Officeにはボリュームライセンスという形態があります。こちらのライセンスは、企業・教育機関等の団体が得ているライセンスです。こちらのライセンスを何らかの形で取得し、そのライセンスを横流ししているケースが往往にしてあります。
ライセンスの横流しは、明らかなライセンス違反です。Microsoft Officeで不正が分かり次第、Officeソフトが使用できなくなる恐れがあります。
こういった不正品は、ごく一般の方は見分けるのが困難です。理由は、正規ライセンスを取得した、問題のない商品のように販売されているためです。
悪質な販売元で購入してしまった場合、購入後に販売元のアカウントが削除され、連絡が取れなくなることもあります。
こういった不正品・粗悪品と言える中古パソコンを販売する販売元がいるという点は、中古パソコンの危険性と言えます。
悪質な販売元であるかを見分けるのは、一般的には困難です。悪質な販売元は、不正品・粗悪品を販売していることを分からないように隠しています。
そのため、専門性・信頼性ある販売・提供元から購入・利用することが重要です。
専門性・信頼性ある販売元については、下部「以上の危険性あり…安全な中古パソコンはあるのか?」の項にて解説しています。
悪質なソフトが仕込まれている危険性(コンピュータウイルスなど)
中古パソコンは、悪質なソフト(コンピュータウイルスなど)が仕込まれている可能性があるという危険性があります。
※以下↓より、悪質なソフト(コンピュータウイルスなど)を、マルウェアとして統一して解説しています。
マルウェアとは…利用者に被害を与えることを目的とした、悪意のあるソフトウェアの総称のこと
中古パソコンは、使用済みの状態です。そのため、販売元・提供元の信頼性や専門性が低い場合は要注意です。
信頼性が低い場合、意図的にマルウェアを仕込んだ中古パソコンを販売・提供している危険性があります。
マルウェアを中古パソコンに仕込む理由は、利用者の個人情報を抜き取ることを目的とした場合や、口座情報・クレジットカード情報を盗むといった金銭目的、デバイスを乗っ取り犯罪目的に使うなど様々ですが、利用者が被害を被ってしまうことは間違いありません。
加えて、専門性が低い場合も要注意です。専門性が低いということは、中古パソコンの挙動のチェックや、データ消去など細部まで見れない可能性が高く、知らず知らずのうちにマルウェアに感染した中古パソコンを販売・提供する危険性があります。
中古パソコンは精密機械です。高い専門性があることは非常に重要です。
加えて信頼性も重要と言えます。信頼性があるからこそ、利用者は安心して中古パソコンを使用することができます。
中古パソコンは以上の危険性があるため、もしパソコンの専門知識がある方は、中古パソコンが手元に届いた時点で、パソコンを工場出荷時の状態に初期化するなどした方が安全でしょう。
ただし、誰しもがパソコンの専門知識があるという訳ではありません。
加えて、中古パソコンを購入する度に初期化しなければならないとなると、手間や時間もかかります。
そのため、安全性を考慮する場合は、最初から専門性・信頼性ともに高い販売元から購入することがよいと言えます。
専門性・信頼性ある販売元については、下部「以上の危険性あり…安全な中古パソコンはあるのか?」の項にて解説しています。
リコール対象となっていないか…中古パソコンもリコール対象の危険性
中古パソコンは、リコール対象の危険性も少なからずあります。
リコールとは、製品に安全性上の問題があることが判明した際に、製造メーカーがその製品を無償で回収・修理・交換を行うことを指します。
リコール対象品で最も多いのは自動車かと思われますが、実はパソコンもリコール対象となる場合があります。
NECパーソナルコンピュータ「(GIGAスクール向け端末)NEC Chromebook Y2、ほか4商品」 – 回収
製品を溶融する火災が発生
出典:商品情報詳細|リコール情報サイト|消費者庁
https://www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000028955&screenkbn=01
(最終確認日:2023年10月27日)
リコール対象となるパソコンは、基本的には少ないです。製造されるパソコンのほとんどがリコール対象となるわけではないからです。
しかし危険性としては、中古パソコンは新品のパソコンよりもリコール対象の危険性があると思った方がよいでしょう。
理由としましては以下↓の通りです。
そのため、中古パソコンを利用する際は、リコール対象となっていないかしっかり確認した方がよいでしょう。
リコール情報は、消費者庁のホームページより確認できます。
【参考】リコール情報サイトトップページ|消費者庁
ただし、リコール対象は中古パソコンのモデル(型番)だけで判断できるものではなく、製造番号なども確認しなければならないことが多々あります。
以上のことから、基本的に購入前にリコール対象であるかどうかを確認するのは、消費者側としては難しいです。
そのため、リコールの危険性を考慮する場合にも、専門性・信頼性ともに高い販売元から購入することが安心だと言えます。
専門性・信頼性ある販売元については、下部「以上の危険性あり…安全な中古パソコンはあるのか?」の項にて解説しています。
バッテリーが膨張している危険性…バッテリーの劣化により、膨張が起こる
中古ノートパソコンは、バッテリーが膨張している危険性もあります。
膨張したバッテリーは、内蔵タイプだとパソコンを圧迫し、電源ボタンが効かなくなるなどの不具合が出る可能性や、内蔵・非内蔵問わず異臭、発煙、発火の恐れがありますので危険です。
【参考】ノートPCやスマホのバッテリー事故 | TECH+(テックプラス)
バッテリーの膨張は、バッテリーの劣化によって起こります。
バッテリーは、使用頻度を重ねるごとに劣化していきます。中古品の場合、程度の差こそあれどバッテリーは使用されている状態です。
したがって、新品のパソコンとは違い、バッテリーが膨張している危険性があることが分かります。
パソコンに関する専門性・信頼性のない販売元・提供元の場合、膨張したバッテリーを搭載した中古パソコンを取り扱っている可能性があります。
万が一、膨張しているバッテリーを搭載した中古パソコンを見かけた場合、購入・利用することはやめておきましょう。
ただし、専門性・信頼性のある販売・提供元であれば、膨張したバッテリーを搭載した中古パソコンを販売するようなことはまずありません。
商品を販売・提供する前に、かならず外観・動作の確認などが行われるためです。もし膨張したバッテリーの発火などがあった場合、大問題になります。
ですので、バッテリーの膨張の危険性を考慮する際も、販売元・提供元の専門性・信頼性は非常に重要だと言えます。
専門性・信頼性ある販売元については、下部「以上の危険性あり…安全な中古パソコンはあるのか?」の項にて解説しています。
故障の危険性…基本的に中古パソコンは使用済み・年数経過あり状態
中古パソコンを購入・利用する際は、故障の危険性についても考えておかなければなりません。
新品とは違い、程度の差こそあれ使用されている状態であり、基本的に製造されてから年数が経過しているのが中古パソコンです。
パソコンは精密機械であるため、寿命があります。一般的にパソコンの寿命は、おおよそ5年ほどと言われています。
パソコンなどを取り扱う、日本を代表する電機メーカーのNECにて、パソコンの寿命は5年くらいということが記載されています。
パソコンの寿命は5年くらいといわれています。
出典:【パソコン耐用年数と寿命】どれくらい?目安は何年?壊れる症状は?|NEC LAVIE公式サイト
https://www.nec-lavie.jp/products/contents/lifetime_pc.html
(最終確認日:2023年10月28日)
※5年経過して全てのパソコンが壊れるという訳ではありません。あくまでも目安の年数です。現に私は2013年発売モデルのノートパソコンを現在も問題なく利用できています。
5年という年数は、あくまでも目安であるということも忘れてはいけません。
もし中古パソコンの故障が心配な際は、おおよそ5年という寿命の目安を意識しておくとよいでしょう。どうしても中古パソコンの故障が心配な際は、新品のパソコンを利用する方法もあります。
ただし意識しておきたいのは、パソコンは新品・中古問わず故障する可能性があるということです。新品のパソコンでも、初期不良という不具合が起こることもあります。新品のパソコンは初期不良に対応するため、基本的にはメーカー保証1年という保証期間を設けています。
そのため、中古パソコンに関しても、保証がしっかりと設けてある、専門性・信頼性ある専門性・信頼性のある販売元を利用することがよいと言えます。
専門性・信頼性があれば、販売前の外観・動作確認をしっかり行っている安心感があり、万が一不具合があった際のことも考え、安心して利用できます。
専門性・信頼性ある販売元については、下記「以上の危険性あり…安全な中古パソコンはあるのか?」の項にて解説しています。
以上の危険性あり…安全な中古パソコンはあるのか?
以上解説したように、中古パソコンには危険性がある場合もあります。
危険性がありますが、当然安全な中古パソコンが無いという訳ではありません。専門性・信頼性のある販売元で購入することが最も安全性が高いと言えます。
「安全な中古パソコンを購入したい場合どうすればよいか」という点については、結論から申し上げますと、自社の公式ECサイトを持つ中古パソコン専門店が最もおすすめだと言えます。
以下↓より、その理由につながる解説をしています。
安心・安全な中古パソコンを購入するには、なるべく専門性・信頼性の高い販売元から購入することが重要です。
専門性は、中古パソコンの外観・動作チェック・データ消去・クリーニング・スペック説明など、中古パソコンを販売する上で全てにおいて重要です。
信頼性も重要であると言えます。販売元に信頼性があることで、購入者側にとっても安心して購入することができるためです。
中古パソコンの販売元は、大きく以下↓の販売元があります。
これらの中で、最も専門性・信頼性が高くおすすめできるのは、自社の公式ECサイトを持つ中古パソコン専門店です。
理由としましては、以下↓の通りです。
そのほかの販売元は、以下↓のおすすめできない理由があります。
以上を踏まえても、中古パソコンを購入する場合、自社の公式ECサイトを持つ中古パソコン専門店が最もおすすめであると言えます。
まとめ…中古パソコンは危険性を把握した上で購入・利用
以上、中古パソコンの危険性について解説しました。
中古パソコンは、新品時よりも基本的にお安く購入できる・環境に優しいなど数々のメリットがありますが、新品のパソコンとは異なる特性があるが故に、危険性もあります。
そのため、メリットだけでなく、危険性についても考慮したうえで購入・利用することがよいでしょう。
なるべく安全な中古パソコンを購入するには、専門性・信頼性ある中古パソコン専門店(自社ECサイトあり)で購入することがよいと言えます。
こちら↑当サイト別記事にて紹介していますので、参考になさってください。
当記事の内容は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。